特別養護老人ホームの入所待機者は、2016年4月時点で約36万6千人(厚生労働省2017年3月27日発表)。

この人数は、前回調査した2013年10月時点より16万人近く減っており、2015年4月から比較的軽度な「要介護2以下」の高齢者が原則として入居できなくなったことが影響していると思われます。

豊中市、池田市、吹田市、箕面市、豊能町、豊能町(大阪府北摂地域)特別養護老人ホームの待機者数
 合計待機者数
豊中市370人
池田市173人
吹田市426人
箕面市95人
豊能町45人
能勢町2人

出典:大阪府 「特別養護老人ホーム入所申込状況集計結果(平成28年4月現在)」

(1)入所申込の状況(概要)

・「入所申込者数」とは、各特別養護老人ホームへの申込者について、市町村で複数施設への申込を整理・集約し、既に他の介護保険施設に入所している方を除き、1年以内に入所を希望している者の数を集計したもの。
・なお、「(参考)厚労省調査の報告人数」は、重複申込を除いた全ての人数(他の介護保険施設入所者、入所が1年以上後でも可能な者を含む。)から、本表集計期間中に死亡した者や、特養に入所した者の人数を引いた人数。

ここでいう「入所申込者数」とは、既に他の介護保険施設に入所している方を除き、1年以内に入所を希望している方の人数です。

豊中市370人、池田市173人、吹田市426人、箕面市95人、豊能町45人、能勢町2人となっています。

入所基準が厳しくなった2015年から2016年の待機者数を比べてみると、豊中市425人→370人(-55人)、池田市232人→173人(-61人)、吹田市539人→426人(-113人)、箕面市125人→95人(-30人)、豊能町81人→45人(-36人)、能勢町5人→2人(-3人)。どの自治体でも減少しています。

各自治体の特別養護老人ホーム1施設あたり待機者数を調べると、豊中市26.4人、池田市34.6人、吹田市26.6人、箕面市19人、豊能町15人、能勢町2人となり、北摂地区では池田市が一番待機者数が多いことがわかります。

この人数はあなたが想像していたより少なかったでしょうか?多かったでしょうか?

他の介護保険施設・・介護老人保健施設や介護療養型医療施設などに入所中で、特別養護老人ホームに申込みしている方もおられること、1年以内でなく今後のことを考えて申し込んでいる方の人数を考慮すると、申込者数・待機者数はこれ以上と予測されます。

参考までに、豊中市の特別養護老人ホームの入所申込み状況(H29.8.1)を見ると、14施設2509人となっています。

豊中市HP 「高齢者入所(入居)状況」

複数施設へ申込みしている方もおられるかもしれませんが、上記の370人と2509人・・・単純に数字だけを比較すると、約7倍の数となっています。

特別養護老人ホームは、費用が安い(入居一時金なし、月々の利用料金10万円程度)、長期入所も安心、24時間体制で介護が受けられるというメリットがあります。

しかし、入所できるのは原則要介護3以上となり、待機者が多く、すぐの入居は難しいというデメリットもあります。

入所の申し込みをしておき、入所できるまでの期間、有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅に入居しておられる方もいます。

 

「介護は情報戦」と表現されることもあるほど、情報が要です。

今入所施設を探している方、今後の生活に不安を感じておられる方、いつかは介護に直面する方も・・はやめに情報収集することをおすすめします。